福岡市保育士会とのつながりについて
昨日と今日は福岡市保育士会の研修と研究指導のお仕事でした。
今からさかのぼること10年ぐらいになりますが、僕がまだ福岡女子大で働いていた頃、当時の保育士会会長はじめ執行部の皆様が研究室に来られて、研修講師とともに研究指導のご依頼をいただいたことから始まりました。
当時の僕は今ほど保育関係のことは詳しくなかったのは事実なのですが、若かりし頃の僕はいろいろなことにチャレンジしたくてお引き受けして、給食グループの皆さんと一緒になって2年間の研究をやり遂げたのでした。
研究原案を考え、アンケート作成、集計、解析、レポート作成、その結果に基づいた研修のテーマ設定やグループワークの実施、そしてグループワーク内容の集計の後にレポート作成をして、全保育園に配布をしたりなどなど、今の僕のスタイルの原型は、福岡市保育士会とのつながりの中から生まれてきたものです。
以前は平成20年保育所保育指針改定の頃で食育が盛り上がっていたこともあって、当時の福岡市の取り組みは最先端のものになりました。
その後も僕は福岡に残りたかったのですが、その気持ちを抑えて、厚労省で働くことを選んだために福岡を離れてしまい、保育士会の皆さんとの繋がりも無くなってしまうのかな、なんて悲しく思っていました。
しかし、福岡市保育士会の皆さんは、僕が東京にいても、さらに奈良に移動しても、さらに上越に移動しても、相変わらず僕のことを声かけてくださり、そして数年おきに研修講師などをやらせていただきました。
その度に、現場のことについて本音トークで話してくださる皆さんとの会話はとても楽しく、勉強になることばかりでした。
さて、そして今回です。
保育所保育指針の平成30年改定を迎え、あらためて保育の現場の食育が見直される時代になりました。
あれから10年、保育の現場ではさまざまな食育が展開されてきましたが、それはどのような結果を得ているのか、考えてみる時だと思います。
アレルギー疾患をはじめ、保育現場はどんどん忙しくなっていくなかで、人も給与も増えないなかでどのようなことが出来るのでしょうか。
さらに、保育士と給食担当者との連携はどのように深まってきただろうか、そんなことについて議論し、研究として調査を実施しながら研修を通じて福岡市内の保育現場における食育を展開していきましょうということになり、そのアドバイザーとしてこれから数年間にわたって福岡市の皆さんと頑張ることになりました。
運良く、今年も来年も九州での講演の機会も多く、その度に福岡に立ち寄りながら進めていくことができます。
さらに、注目すべき点は、給食担当者のグループと主任保育士グループの両者とも同時にテーマを「保育における食育」とし、双方の研究成果をお互いに共有しながら進めていくことです。
これはとても画期的で、両者の連携を深めていくきっかけになることでしょう。
実は今年の大学院生の研究では学校の養護教諭と栄養教諭と食育コーディネーターの3者に調査を実施することになりまして、同じような手法の研究が同時進行で進めていくことになっています。ちなみに、そちらの打ち合わせは今週金曜日でして、今週末は福島県でお仕事です。笑。
さて、福岡市保育士会のみなさんとのつながりが今あらためてこのように深まっているのは本当に嬉しいことです。今日の講師控え室に、次々と懐かしい方々が挨拶に来ていただけたことも嬉しかったです。
僕が相変わらず福岡大好き、九州大好きと言っている理由はこんなところにあるのかもしれません。
さらに、月曜日に研修講師をしました京都市役所の皆さんとも同じようなつながりがありまして、今年の関西でのお仕事の前後には京都市役所に立ち寄ることをお約束しています。
とにかく、体調管理をしっかりして、元気に全国飛び回ろうと思います。
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