本日読み終わりました。「七十歳死亡法案、可決」垣谷美雨・著
先週購入した「七十歳死亡法案、可決」を読み終わりました。主人公の55歳・女性・専業主婦は、姑の介護を悶々と続けていた。2020年2月の日本で、高齢化による国会財政の行き詰まりを解消するために、「日本国籍を有する者は誰しも七十歳の誕生日から30日以内に死ななければならない。例外は皇族のみ。なお、政府は安楽死の方法を数種類用意する方針で、対象者がその中から自由に選べるように配慮する。」法律が可決される。→→あっという間に読めました。主人公をはじめ、高齢者、支える世代、若者、などの各世代の立場での本音が多数でてきます。賛成と反対が渦巻く。どの立場の意見も理解できるところが、気分が良いし悪いし複雑です。約10年後、今よりさらに行き詰まった感ただよう日本の描写は、現実味がありすぎて怖いです。主人公だけではなく、みんなが悶々としている高齢化の解決は、人生の長さを決めることで解決するのだろうか、または、そのような方法を選択して良いのか、悩みます。そうそう、主人公の女性は管理栄養士です。面白い形で管理栄養士らしさが余計に出ています。こんな人、いそうです。。。春休みに、学生に読んで欲しい本の一つになりました。ライフステージ栄養学の課題図書の一つに指定ですね。ということで、オススメです。
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