祝☆管理栄養士国家試験合格☆

昨日の5月8日午後2時に管理栄養士国家試験の合格発表がありました。野口研1期生の2名は無事合格しました。おめでとう☆ちなみに福岡女子大学の今年の合格率は93.5%で、ほとんどすべての人が合格したことになります。大変優秀な数字だと思います。(全国平均が31.6%、養成課程新卒が80.6%)昨年度の合格発表の時に比べてかなり良い成績になりました。本当に卒業生の皆さんの頑張りです。おめでとうございます。そして、野口研修士1年の宮里さんも無事合格していました。おめでとう☆管理栄養士の資格を活かした研究活動を2年間がんばれますね。ということで、これまでの野口研関係者の合格率は100%をキープしています。後輩のみなさんも無事続いてもらえることでしょう。そしてせっかくですから一言コメント。管理栄養士国家試験はあくまで通過点であって、ゴールではないという考えが以前からの僕自身の考えです。今年度の「栄養学雑誌」vol.1の巻頭言での伊達理事長の言葉にもありましたが、「管理栄養士養成校が、管理栄養士国家試験合格を目指した予備校になってしまってはいけない」という意味の文章が書かれていましたが、まったくその通り!!合格率に振り回される教育は大学教育ではありません!!福岡女子大学の目指す教育の姿は、「社会の女性リーダーとなれる人材育成」であって、そのための教養と人格を養う教育を徹底した少人数教育で行ったうえに専門知識を活用できる人材です。そこで、卒業研究の充実、実践に即した大学院での研究活動などとともに、高度専門教育の1つとしての栄養健康科学であり、専門性の高い教育を受けていきながら管理栄養士の資格がとれます、という感覚です。そのためのカリキュラム変更として、2008年度からは3年次後期から研究室配属となり実質1年半の期間をかけて卒業研究、基礎演習(専門英文読解)、総合演習(管理栄養士としての総合力)を行っていきます。修士課程まで含めれば4学年にわたる先輩・後輩の関係が研究室に生まれるため社会性を身につける良い環境にもなります。つまり、国家試験合格はあくまでこのような高度専門教養教育の成果としてついてくるものであって、目的ではありません。大学の講義は予備校の授業とは違っていて当たり前です。社会の実践につながる高いレベルの教育を行うものと考えています。そして、通過点であるので、福岡女子大学の講義を受けていれば普通に合格できるものという常識にさせていきたいと思います。ちまたでは、学内での特別な試験、卒業認定の可否、卒業しても国家試験を受験させないような大学がたくさんあるという噂を聞きますが、学生の貴重な4年間に対して責任を持つべき大学教員のあるべき姿では無いと思います。学生は、「楽しく充実した大学生活を送ること」が第一の目的であり、教員は、きちんと教育することと学生生活に充実感を持たせることに対して責任を持つべきです。普通に授業を受けていれば、国試合格は当たり前、ということです。ちなみに、管理栄養士国家試験に関して、全国の大学の本当の実力をきちんと比較するための良い方法を公開します。すごくシンプルです。(各大学などの養成課程の合格者)を(各大学などの養成課程の入学定員)で割り算をして「%」にするのが本当の大学の実力です。そうすることで、上に書いたような「合格率の数字のまやかし」をしている大学を明確にすることが出来ます。高い学費を払って4年間通った大学なのに、卒業の時に受験させてもらえない、なんていうのはちょっと。。。さて、興味を持った受験生の皆さんは、自分の興味のある大学について、是非ともきちんとした実力の数字を計算してみてください。おもしろい数字が出てくると思います(どこかの週刊誌などが実際に記事にされたら面白いですね)。さらにもう一言。福岡女子大学が昨年の合格率から今年の合格率にまでアップできた秘訣を公開しておきます。(1)最大の理由は、もちろん受験した受験生の頑張りです。ちなみに、どこの大学でも通用することだと思いますが、合格率の上昇は学生が原因であり、合格率の低下は教員の責任です。(2)学生の苦手分野をアンケート調査し集計結果を全教員が把握したうえで、学生が主体の国家試験対策勉強会を前期・後期にそれぞれ各科目1回ずつ(合計18回)行いました。勉強会への出席は義務ではなく自主参加であり、あくまでも学生の勉強会に教員がアドバイスをおこなった形です。つまり、学生の自主性が大切です。教員はあくまでサポートです。(3)そして、受験生を支えるサポートをしていただいた後援会(保護者会)の皆さんのお陰でもありました。外部の模試を受けたい学生からの申請がある時に金銭面での補助をしていただいたこと、学生がいつでも勉強できるようにと最新の参考書や問題集を購入していただき図書館ではなく実習室などに置いていただいたこと、そのようなサポートがあることで、学生自身が「多くの人に支えられている」ということに気づき、多くの人に支えてもらっているのなら頑張らないわけにはいかないでしょう、という気持ちになるのだと思います。ここに書きましたように、福岡女子大学では学生が自ら実行するような雰囲気を作り、徹底した学生支援サポート体制を教員、後援会ともに作っていると思います。これが秘訣でしょう。そして、学生の自主性が出て、そのことで成果が現れれば先輩から後輩に自然と受け継がれます。結果、良い文化が出来上がります。そして、教員と学生の信頼関係も出来上がり、愛校心にもつながります。卒業生がいつでも集まることが出来る大学や研究室になっていくことでしょう。最後に一言。もちろんこれからもさらに良い教育を目指していきますので、栄養学や健康科学の大学を進路に考えている高校生(またはその保護者)の皆さんには、自信を持ってオススメできる大学だと思います。8月のオープンキャンパスにはたくさんの方の見学をお待ちしていますし、難関ではありますが、是非とも入試を突破して福岡女子大学での充実した4年間を過ごしてもらいたいと思います。(長い長い一言でした。久しぶりのブログ投稿だから許してくださいませ。)

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