福岡女子大学での2年目

管理栄養士国家試験前日に、ゆっくり考えてみること。新ガイドラインで教育をするようになって、僕自身が思っていること。。国家試験ってなんなのかなぁって。管理栄養士としてのスタート地点に立つための必須事項であり、決してゴールではないということを強く主張しておきたいです。管理栄養士という資格の地位を担保するための重要な手段であることはもちろんです。国家試験があるのは当たり前。それは、わかります。けど、もし、国家試験に合格することばかりに集中する養成校が世の中に多くなってきて、大学が国家試験予備校になっているとしたら、それはものすごくもったいないことだと思います。国家試験合格率ばかりを気にする大学の教員がいて、授業で国家試験に出るところばかりを教える教員が増え、素直な学生も国家試験にでるところばかりを教えて欲しくなってしまって国試に関係のない話をする教員には批判的な授業評価をする、、、僕自身の経験というのではないですけど、もし日本のどこかの大学でこんな教育が行われているとしたら、とても残念です。将来にわたって管理栄養士の地位向上を目指すとすれば、国家試験に出題される科目以外の、教養科目や語学や他の領域の専門科目をどれだけ修得しておくか、ということが大切だと思いますし、ゼミや卒業研究を通じてディベート力をつけたり言葉の使い方や話し方をマスターする教育を出来るだけ多く行うことも重要でしょう。去年度は着任一年目にして管理栄養士国家試験対策委員と学科将来検討委員のお仕事をさせていただきましたが、2年目の今年から2年間教務委員を担当しますので、大学改革の流れの中で、学科の教育についてじっくり考えていきたいと思います。管理栄養士養成校において、僕が理想とする教育は、専門科目は当たり前のようにマスターして国家試験合格は当たり前。普通に受かってしまいましょ。そして、国家試験に合格したあとに自分自身のキャリアアップにつながるようなスキルを4年間でどれだけつけることが出来るか、ということをどんどん企画したいと思いますし、出来るだけ多くの人(学内・学外)との接点を持つことで人間性豊かになってほしいなって思います。ちなみに、今年度新入学の皆さんのクラス担任になりました。入学式やオリエンテーションでお会いできるのを楽しみにしています。少人数教育の大学ですので、新入生合宿研修や体育祭などいろんなイベントがありますし、やりたいことがたくさん出来る大学だと思います。4年間にわたって全国のどこの大学にも負けない管理栄養士の教育を楽しんで欲しいと思います。そして、福岡女子大学2年目がもうすぐ始まるのでシラバス作成中です。科目履修生や聴講生制度がありますので福岡女子大学の野口の授業をどんどん受けに来ていただきたいです。管理栄養士のための専門科目も授業を受けることが出来ますので、現場の先生がたもどうぞ最新の栄養学を学びに来ていただけたらうれしいです。<学科>1・2年生前期(全学共通):科学と生活・社会(複数教員担当科目)1・2年生後期(全学共通):人間を学問する(複数教員担当科目)2年生前期(全学共通):個別ゼミ「現代社会の食環境学」2年生後期(全学共通):個別ゼミ「食で考える地域ブランド」3年生前期(学科専門科目):臨床栄養学IA3年生前期(学科専門科目):臨床栄養学IB3年生後期(学科専門科目):臨床栄養学II3年生後期(学科専門科目):臨床栄養学III3年生後期(学科専門科目):臨床栄養学実習3年生通年(学科専門科目):臨地実習事前事後指導3年生集中(学科専門科目):臨地実習(臨床栄養学:病院)3年生後期(学科専門科目):栄養健康科学基礎演習(研究室配属)3年生後期(学科専門科目):栄養健康科学総合演習(研究室配属)3・4年生(学科専門科目):卒業研究(研究室配属)<大学院>前期(専攻専門科目):臨床栄養学特論後期(専攻後期科目):臨床栄養学特別演習

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