福岡女子国際教養大学ってどこ?

本日1月25日に、福岡県庁HPに、福岡女子大学改革検討委員会からの提言が出され、それに対するパブコメ募集が公開されました。http://www.pref.fukuoka.lg.jp/wbase.nsf/6c9a71a4173c52654925708800166775/c8d56c5d6706c7be492573d900171854?OpenDocument提言案を僕もまだ読みこなしていませんが、大学改革がこんな勢いで行われるというのは、良くも悪くも驚きです。前任校で「大学改革」と言っていたときのスピードや変化と比べると超マッハですね。福岡という土地柄と、時代とのマッチングとして、アジアに目を向けることは大賛成ですし、文系理系融合型の教養教育というのも、京都大学大学院人間環境学研究科出身の僕としては特に違和感を感じません。ですが、京大・人環は京都大学の中にあったからこそ、面白い集団として成り立っていたと思います。単独大学でもやっていけるのかというところはわかりません。ということは、九州大学の一部になるのならそれも何となくわかる気がしますが、そうでもないようで。。。それと、栄養健康科学科のような資格取得を目指した学科は、改革後の大学においてどのように存在できるのか、ということを考えていかないといけません。多くの皆さんの心配事→「管理栄養士コースはどうなるのか?」文系・理系にこだわらない入試と2年間の指導を行うわけですから、3年目から専門科目として管理栄養士のカリキュラムを課すことになりますね。4年生までフル開講をしても実習が間に合わなさそうです。ということは→「無くなる可能性もある。」ということでしょうか?全国に次々と管理栄養士養成校が誕生する時代の流れの中、優秀な学生が集まる福岡女子大学の栄養健康科学科が姿を消す日がくるのでしょうか。。となると、また野口は就職活動でしょうかね??あら大変。研究して論文書いて業績を作ることに専念しなければ。。福岡は住み心地良かったんですけどねぇ。う〜〜ん、よくわかりませんが、ポジティブに考えてみましょう。新大学においても、管理栄養士コースを続けるということを考えます。幅広い教養をもった管理栄養士というのは魅力ですから!2年生までは教養科目中心になるので、3年生から専門を学び始めたら管理栄養士になるためには5年生または6年生にまでかかる可能性があります。せっかくですから臨地実習は国際スタンダードの時間数(約半年や1年)を確保してみましょう。本当に即戦力を育成する養成機関になれます。ということで、21世紀・アジア時代の国際的教養を身につけた日本初の6年間教育の管理栄養士養成校誕生?!などということも考えられます。私立大学に通学するよりも学費が安いので6年間の教育は金銭的な不利益はありません。ですが、6年間通うのなら、修士号が欲しいですよね。う〜ん、難しい。というよりも、もちろん、第一希望は「4年間で修了できる管理栄養士養成校」です!では、もう少しお遊び。管理栄養士養成大学ではなくて、管理栄養士養成大学院という表現はできませんかねぇ。日本初で唯一です。専門職大学院というものともちょっと違うと思いますけど、福岡女子大学の学部教育の後半2年間の単位取得でとりあえず大学卒業となる。その時点では、卒業認定単位数を取得することと、栄養士免許必須科目を取得することで栄養士になれる(将来的には栄養士免許はなくなるだろうと日本栄養士会から言われていますが)。そして、そのまま大学院に進学し、今度は、修士課程の2年間で管理栄養士国家試験受験の必須科目を修得すると同時に卒業論文ではなく修士論文を作成する。そして修士終了と同時に管理栄養士国家試験を受験する。または、1年目にインターンなどで現場を1年間実務経験して管理栄養士国家試験を受験し資格を得てから、修士課程の2年目は管理栄養士の現場のデータを中心にして修士論文をまとめる、というパターン。また、現在検討中であった人間環境学研究科の博士後期課程の件ですが、継続して設置の検討を行い、新大学で幅広い教養を身につけ、現場のデータをまとめて修士号も取得した管理栄養士が入学するドクターコースとして面白いモノが出来るのではないでしょうか?まぁ、このブログの中の僕の文章には不可能なこともたくさんあると思いますが、これからもアイデアを出していって、おもしろいことができそうだったらこの大学に残っていきたいと思います。現時点での結論ですが、僕一人が何か考えても何も始まらないので、毎日の研究と教育をきちんとこなしていきたいと思います。任期制教員でもありますし、教員採用は出会いと運ですからね。職場がなくなるかもしれませんので、全国の管理栄養士養成校の先生方にはどうぞこれからもお世話になります。研究・教育けっこういい仕事すると思いますので。。。まぁ、これからの福岡女子大学の動きはけっこう面白いと思いますので、興味のある方はどうぞ福岡県HPをご覧くださいませ。そして、最後に提言の一部より。〜〜〜改革後の大学は、グローバル化時代にふさわしい教養教育や外国語教育を重視した国際系の大学に生まれ変わることになる。そのため、新しい大学にふさわしい優秀な学生の確保を図る上でも、大学が生まれ変わったことを受験生や社会に広く認知してもらうことが極めて重要となってくる。現在の「福岡女子大学」という名称は、福岡にある女子の大学という情報しか与えることができておらず、そのため、どのような大学なのか、改革後の大学の教育の特色等が分かるような名称へと変えていくことが必要であり、具体的には「福岡女子国際教養大学(仮称)」などの名称に改めることが考えられる。〜〜〜だそうです。ここにはちょっと一言コメント。国際とか教養という言葉がついている大学は新設校が多く、偏差値が低いところが多いので、よっぽど内容をよくしておかないと今の福岡女子大学よりも偏差値下がりそうですね。全国どこでもそうですが、高校や大学の名前はわかりやすさ、シンプルさが大切で、短ければ短いほど賢い学校です。この文化は変えることが出来ないと思います。これから先も、地名のみの高校や大学が優秀な大学として残るでしょう。会津高校、京都大学、やっぱりかっこいいですよね。出身であることに誇りを持ちます。ということで、福岡女子大学→×→福岡女子国際教養大学が僕の意見です。パブコメ募集中ですので、この件に関して何かご意見などがある方は、福岡県庁HPにお願いいたします。

Takanori NOGUCHI, PhD

毎日出会う食と旅日記

0コメント

  • 1000 / 1000