2008年度・個別ゼミ開講

2008年度から全学共通科目の「個別ゼミ」を開講します。前期と後期に1コマずつです。栄養健康科学科以外の学生でも食に関心のある学生にはおおいに参加していただきたいと思います。ゼミですから自由討論ももちろんたくさん時間をとりましょう。少人数制のゼミで情報収集能力、分析力、ディベート力を磨いていただきましょう。〜☆〜☆〜☆〜☆〜「現代社会の食環境学」(前期・金曜・2限を希望)日本は世界有数の長寿国となり、日本食は健康食として知られている。しかし、「現代の」という言葉をつけた「現代の日本食および食環境」はどうだろうか。食生活の不均衡からメタボリック・シンドロームが蔓延し、生活習慣の乱れによって小学生から社会人の朝食欠食の割合が多くなり、若い女性においては極度の痩せの割合が年々増加している。さらには、企業による表示偽装や期限切れ食品の利用、健康情報番組によるデータねつ造問題、鳥インフルエンザやBSEなどの食の安全・安心が脅かされているのが「現代の日本食および食環境」ではないだろうか。しかし、問題点を指摘するのは簡単であるがそれだけで終わっていては明るい未来が見えてこない。このゼミでは、まさに現代の食環境の問題点について情報を収集・分析し、地域や社会における解決策を議論・提案していきたい。〜☆〜☆〜☆〜☆〜「食で考える地域ブランド」(後期・火曜・2限を希望)現代の食はグローバル化が進み、世界中から我々の食卓に「食」が届けられる。好きなときに好きなものを食べることが出来る社会は確かに素晴らしいが、食糧資源や地球環境の問題、行き過ぎた資本主義や個人主義の結果による人・モノ・お金・食の一極集中がもらたした弊害などを考えると、現状がこれからも延々と続くことは考えられない。むしろそれぞれの地域独自の魅力に注目し「地域ブランド」の力が問われる時代になっていくだろう。価値観が多様化する現代社会において、いかに地域の魅力的な価値(地域ブランド)を創造出来るかということが重要であり、このゼミでは「ブランド論」を地域経営や地域づくりへ応用していく方法論を考えると同時に、特に「食」における具体的な例を調査・分析していく。「美味しい地域特産品」を探してみたい人はもちろん、自分自身でも創造してみたい人の参加を求める。〜☆〜☆〜☆〜☆〜以上が個別ゼミ2コマの概要です。出来るだけ5学科すべてから数人ずつでも来てもらえるとうれしいですね。教室は研究室の隣の階段教室を希望しています(まだ未定です)。今年はじっくり教育・研究に熱中しましょう。

Takanori NOGUCHI, PhD

毎日出会う食と旅日記

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