福岡県栄養士会生涯学習

先週日曜日(21日)は、丸一日福岡県栄養士会の生涯学習に参加してきました。僕は基本的にどんな先生の講演でも素直に聞いていますが、実に内容のない講演などでは静かに自分の世界に入っています。講演依頼を受けることも多いので、講演の先生の「発表の仕方」にすごく興味があります。そして、福岡県栄養士会の講演の時には真ん中より後ろの方に座り、まわりの栄養士の先生方のひとりごとを聞きながら、皆さん本音を語られていますので、僕も「そうだよねぇ」とか頭で思っています。さて、21日午前中の浜松大学健康プロデュース学部の手嶋登志子先生の講演は最近の僕の中でもすごく興味深く聞かせていただきました。タイトルは「高齢者のQOLを高める食介護論」というもので、最初のスライドが始まる前のイントロあたりから、内容がものすごく実践的で、そして長年この食介護論分野で経験したこと、研究してきたこと、いっぱいあるのだろうというのがすぐにわかりました。一つ一つのスライドを示していきながら、スライドに書いていないことのほうが多いのです。そして、その内容がものすごく大切なことだったりします。手嶋先生は公演中に何度も「食介護論」は「論」であり、「食介護学」にはなっていません、そして、私は「学」には出来ません、とおっしゃったのですが、もし時間があれば僕は質問したかったこととして、「これだけのデータを知識と持っている手嶋先生が食介護学を立ち上げなければ、他の誰が出来るというのか?」ということでした。食介護分野の第一人者が手嶋先生だということは誰もが認めることでしょう。この分野の歴史の話も大変おもしろかったです。手嶋先生に是非「食介護学」を立ち上げていただきたいと本気で思いました。先生しか出来ないことだと思います。最後のほうが時間がなくなってしまったのが残念でした。熱く語られた手嶋先生の話をもっともっと聞いていたかったです。お昼の時間もランチョンミーティングでも良かったと思いました。笑。いつかまたどこかで手嶋先生のお話を伺う機会があればうれしいなぁと思いました。

Takanori NOGUCHI, PhD

毎日出会う食と旅日記

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